10月の6日、7日、桐箱作りイベントあります! - 2018.09.24 Mon
10月6日(土)と7日(日)
大阪市立のクラフトパークにて
恒例の桐箱作り&花台作りが行われます。
10:00~16:00
大阪唐木指物の「箸作り」
大阪仏壇の「金箔貼り」も同時開催です。
10月7日は自分も参加しますので、ぜひおこしください。
今回は新作をご用意しました!
「A4用紙の入るかぶせ桐箱」 製作体験&お持ち帰り代金 3000円

「はがきが2連で入るかぶせ桐箱」 製作体験&お持ち帰り代金 2000円

昔から使われてきた「桐の木」「桐たんす」ですが、
なじみのない方も増えているのかもしれません。
そんな桐を知るいい機会になるのではないか、と。
大切なものを収納に最適の「マイ桐箱」を作ってはいかがでしょうか。
伝統工芸士が製作のお手伝いをしますし、
仕上げの鉋がけなども、普段は味わえない楽しさがあります。
クラフトパークのホームページ→
と地図です。
この記事は追記して行く予定です。

大阪市立のクラフトパークにて
恒例の桐箱作り&花台作りが行われます。
10:00~16:00
大阪唐木指物の「箸作り」
大阪仏壇の「金箔貼り」も同時開催です。
10月7日は自分も参加しますので、ぜひおこしください。
今回は新作をご用意しました!
「A4用紙の入るかぶせ桐箱」 製作体験&お持ち帰り代金 3000円

「はがきが2連で入るかぶせ桐箱」 製作体験&お持ち帰り代金 2000円

昔から使われてきた「桐の木」「桐たんす」ですが、
なじみのない方も増えているのかもしれません。
そんな桐を知るいい機会になるのではないか、と。
大切なものを収納に最適の「マイ桐箱」を作ってはいかがでしょうか。
伝統工芸士が製作のお手伝いをしますし、
仕上げの鉋がけなども、普段は味わえない楽しさがあります。
クラフトパークのホームページ→
と地図です。
この記事は追記して行く予定です。


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「伝える」って、スリリング - 2018.07.01 Sun
木を真っすぐにする手押しカンナ盤!
その「刃」の交換は
7年前のブログ。『桐たんすの下ごしらえ』にも書いていますが、
難しい。

3枚の刃を同じ高さにするんですが、
手順通りにやっても上手く揃わない。
さて?

さて?
一時間半かけて合わす。
けどダメで、やり直す。
知らないうちに、先輩職人さんに修正されてる、
なんてことも。
どうしたらいいの?
ちょっとバラツキがあっても、ある程度の完成度で使うしかありません。
だいたい、2ヶ月に一度くらいの交換のペースですかねえ、
その中でちょっとずつ試行錯誤してきたわけです。
どういう仕組みで?、どんな状態になっているのか?
機械を詳しく見ることが必要になります。
これは大事。
勘に頼らず、数値化しようと、
ハンドルに勝手に目盛りをつけたりします。

3枚の刃、その右左の、高さを微調整するための厚みも作ります。

また、ここが一番の肝でしょうか、
高さを測定するスケールを作りました。


トータルでどのくらいの時間をかけてきたのかなあ?
全部1人で、やってました。
見て、考えて、試して、上手く行かなくて、
誰かに相談するわけでなく。
でも、ようやくこの前「手の内に入った」と感じ、
この技を同僚に伝えることにしたんです。
技を自分だけのものにしない。
そこにも試みがあるんですよねえ。
伝えてみると「そうか!」と思う。
一気に開けて、見えてくるものがある。
伝えることで、自分の技はより確かなものになり、
相手がその技を実践することで、技の正しさが示される。
それだけでなく、
「他の仕事もこうやればいいんだ!」と。
「ここには仕事の本質があったのでは!」と思う。
職人の仕事の独立性、共有性、その微妙なバランスには
スリリングなところがあるのかもなあと思うんです。
約8か月ぶりのブログで、失礼します!

その「刃」の交換は
7年前のブログ。『桐たんすの下ごしらえ』にも書いていますが、
難しい。

3枚の刃を同じ高さにするんですが、
手順通りにやっても上手く揃わない。
さて?

さて?
一時間半かけて合わす。
けどダメで、やり直す。
知らないうちに、先輩職人さんに修正されてる、
なんてことも。
どうしたらいいの?
ちょっとバラツキがあっても、ある程度の完成度で使うしかありません。
だいたい、2ヶ月に一度くらいの交換のペースですかねえ、
その中でちょっとずつ試行錯誤してきたわけです。
どういう仕組みで?、どんな状態になっているのか?
機械を詳しく見ることが必要になります。
これは大事。
勘に頼らず、数値化しようと、
ハンドルに勝手に目盛りをつけたりします。

3枚の刃、その右左の、高さを微調整するための厚みも作ります。

また、ここが一番の肝でしょうか、
高さを測定するスケールを作りました。


トータルでどのくらいの時間をかけてきたのかなあ?
全部1人で、やってました。
見て、考えて、試して、上手く行かなくて、
誰かに相談するわけでなく。
でも、ようやくこの前「手の内に入った」と感じ、
この技を同僚に伝えることにしたんです。
技を自分だけのものにしない。
そこにも試みがあるんですよねえ。
伝えてみると「そうか!」と思う。
一気に開けて、見えてくるものがある。
伝えることで、自分の技はより確かなものになり、
相手がその技を実践することで、技の正しさが示される。
それだけでなく、
「他の仕事もこうやればいいんだ!」と。
「ここには仕事の本質があったのでは!」と思う。
職人の仕事の独立性、共有性、その微妙なバランスには
スリリングなところがあるのかもなあと思うんです。
約8か月ぶりのブログで、失礼します!


アクシデント! - 2017.10.22 Sun
4か月ぶりのブログ、ごぶさたしています!
さて、鉋を使っていると、アクシデントに見舞われることがあります。
まさかまさかの・・・


ガラスのように、硬いけどもろい性質があるので、
刃物はパリンと割れてしまうことがあります。
どうするのか?
基本の作業でもあり、リカバリーの流れを。
これだけ欠けが大きいと、砥石を使って減らすのは大変なので、
グラインダーを使い、欠けた高さまで削り落とします。

時々水につけて、温度が上がり過ぎないように。
(「焼きが戻る」と言い、鋼の固さが弱まるのを避けるのためです。)
削り落とすと、別の困ったことが起きます。
俗に「裏がない」と言われる事態。
鉋うら側のへこみ(砥石に接しやすくするためのへこみです)の位置まで刃先が来てしまい、
砥石で研ごうにも研げません。
詳しくはやむにやまれて (鉋の裏空き) をご覧ください。
ここで「裏を押す」、
つまり玄能で叩いて刃先をたわめる作業をします。
レールの切れ端、重さのある、やや丸みのある所に刃をしっかり押し当てて、
押し出すように叩きます。

割れやすい刃先を避け、柔らかい地金の部分をねらいます。
割らないように慎重に。
刃が欠けると「ページの先頭に戻る」になりますから。
たわめられたら、裏刃を研ぐ。

自分の今のやり方は、金盤、金剛砂や使わずに、
初めから砥石にあてています。
右の写真では随分バランスが悪いですが、右端あたりを除いて裏が現れています。
さらに細かい番手の砥石に移り、表刃、裏刃を研ぐ。

これで刃が研ぎ終わり・・・・
なのですが、まだ終われません。
刃が短くなった分、台に入れてもきつく、
刃が出てこない。

油を刃にぬって差し、
光にかざしてどの部分がきついのか?を見ます。

「表馴染み」という刃が入る斜めの部分を、
初めは鑿、
最後は板にサンドペーパーを貼り、慎重に調節します。

こうして、刃が出てくるようになりました・・・・
でもまだ最後に、もう一つの作業が。
クサビ状にささる刃が、鉋台を押し下げ、台の平らさが失われています。
思うように削れません。

台直し鉋を使い調整をし、ようやく復活です。
鉋の台直しにつてはかゆい所に手が届く!【台直し鉋】で書いています。
鉋ひとつを使うのにもいくつかの工程がありますねえ。
こんなふうに、手仕事、木工の仕事はゆっくりと進むものですね。
このブログもゆっくりと進んでます。

さて、鉋を使っていると、アクシデントに見舞われることがあります。
まさかまさかの・・・


ガラスのように、硬いけどもろい性質があるので、
刃物はパリンと割れてしまうことがあります。
どうするのか?
基本の作業でもあり、リカバリーの流れを。
これだけ欠けが大きいと、砥石を使って減らすのは大変なので、
グラインダーを使い、欠けた高さまで削り落とします。


時々水につけて、温度が上がり過ぎないように。
(「焼きが戻る」と言い、鋼の固さが弱まるのを避けるのためです。)
削り落とすと、別の困ったことが起きます。
俗に「裏がない」と言われる事態。
鉋うら側のへこみ(砥石に接しやすくするためのへこみです)の位置まで刃先が来てしまい、
砥石で研ごうにも研げません。
詳しくはやむにやまれて (鉋の裏空き) をご覧ください。
ここで「裏を押す」、
つまり玄能で叩いて刃先をたわめる作業をします。
レールの切れ端、重さのある、やや丸みのある所に刃をしっかり押し当てて、
押し出すように叩きます。


割れやすい刃先を避け、柔らかい地金の部分をねらいます。
割らないように慎重に。
刃が欠けると「ページの先頭に戻る」になりますから。
たわめられたら、裏刃を研ぐ。


自分の今のやり方は、金盤、金剛砂や使わずに、
初めから砥石にあてています。
右の写真では随分バランスが悪いですが、右端あたりを除いて裏が現れています。
さらに細かい番手の砥石に移り、表刃、裏刃を研ぐ。


これで刃が研ぎ終わり・・・・
なのですが、まだ終われません。
刃が短くなった分、台に入れてもきつく、
刃が出てこない。


油を刃にぬって差し、
光にかざしてどの部分がきついのか?を見ます。

「表馴染み」という刃が入る斜めの部分を、
初めは鑿、
最後は板にサンドペーパーを貼り、慎重に調節します。


こうして、刃が出てくるようになりました・・・・
でもまだ最後に、もう一つの作業が。
クサビ状にささる刃が、鉋台を押し下げ、台の平らさが失われています。
思うように削れません。

台直し鉋を使い調整をし、ようやく復活です。
鉋の台直しにつてはかゆい所に手が届く!【台直し鉋】で書いています。
鉋ひとつを使うのにもいくつかの工程がありますねえ。
こんなふうに、手仕事、木工の仕事はゆっくりと進むものですね。
このブログもゆっくりと進んでます。

