音 - 2014.01.26 Sun
うまく行ってない時の音っていうのがあります。
「なんか変な音してるでえ」って思うと、
たいていそんな時はアクシデントが起きてる。
音に現れるんですよねえ。
隣の人の作業の音が聞こえてるだけなのに、こっちまでなんだか焦ってくるてなこともありますし、
耳障りな音をたてる人の仕事は、やっぱりどっかしらガサガサしてるもんです。
緩るさ‥なんてのが聞こえて来ることも。
「人となりが仕事に現れる」って言うけど、
姿を見なくても音にその人の仕事ぶりが現れるもの、
やなあって思うんです、この頃。
逆に上手く行ってる時は?
音が気にならない。
音の大きい小さいじゃあないんですよねえ。
音って大事。
音から得る情報というと、
缶詰の中身に傷んだりしたものがないか?を検査するのにフタをポンポン叩いて確かめる「打音検査」なんていうものもありますし、
開いて見ることの出来ない建造物のヒビや割れを探すのにハンマーで叩いて音を聞く方法もありますね。
桐たんすで言うと木釘の音があります。

木釘はクサビ状なのでしっかり打ち込むことが大事だけれど、ある程度の所でやめてしまったとしても、打ち足りてないことが見た目では分かりません。
その時に音が頼り。
木釘が効いてる時はキュンキュンというような音がしますが、
感触とともにコンコンというかわいらしくない音へ変わり、ここまでという判断します。
組み手は、緩くもなくきつくもないという適度な接し具合が必要なのですが、

いい固さの時にはバネのようなビンビンという音がします。
組み手が入り切らない内に、やはりコンコンという愛想ない音がするならばどこかしら削る必要がありますし、
その音をちゃんと聞くために金づちでなくここでは木槌を使っています。
ノミは?

よく研げていて切れているノミは叩くと固い音がします。
カチカチという感じの下の台を直接叩いてるような音。
鉋をひく時はどうでしょう?
シャーっといい音をたてて、なんていうイメージがありますけど、

むしろ音が少ないのがよいと思ってます。
抵抗が少ないから、ですね。
自分の音はいい音なのか?
問いかけながらの毎日です。
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「なんか変な音してるでえ」って思うと、
たいていそんな時はアクシデントが起きてる。
音に現れるんですよねえ。
隣の人の作業の音が聞こえてるだけなのに、こっちまでなんだか焦ってくるてなこともありますし、
耳障りな音をたてる人の仕事は、やっぱりどっかしらガサガサしてるもんです。
緩るさ‥なんてのが聞こえて来ることも。
「人となりが仕事に現れる」って言うけど、
姿を見なくても音にその人の仕事ぶりが現れるもの、
やなあって思うんです、この頃。
逆に上手く行ってる時は?
音が気にならない。
音の大きい小さいじゃあないんですよねえ。
音って大事。
音から得る情報というと、
缶詰の中身に傷んだりしたものがないか?を検査するのにフタをポンポン叩いて確かめる「打音検査」なんていうものもありますし、
開いて見ることの出来ない建造物のヒビや割れを探すのにハンマーで叩いて音を聞く方法もありますね。
桐たんすで言うと木釘の音があります。

木釘はクサビ状なのでしっかり打ち込むことが大事だけれど、ある程度の所でやめてしまったとしても、打ち足りてないことが見た目では分かりません。
その時に音が頼り。
木釘が効いてる時はキュンキュンというような音がしますが、
感触とともにコンコンというかわいらしくない音へ変わり、ここまでという判断します。
組み手は、緩くもなくきつくもないという適度な接し具合が必要なのですが、

いい固さの時にはバネのようなビンビンという音がします。
組み手が入り切らない内に、やはりコンコンという愛想ない音がするならばどこかしら削る必要がありますし、
その音をちゃんと聞くために金づちでなくここでは木槌を使っています。
ノミは?

よく研げていて切れているノミは叩くと固い音がします。
カチカチという感じの下の台を直接叩いてるような音。
鉋をひく時はどうでしょう?
シャーっといい音をたてて、なんていうイメージがありますけど、

むしろ音が少ないのがよいと思ってます。
抵抗が少ないから、ですね。
自分の音はいい音なのか?
問いかけながらの毎日です。
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90度もしくは直角 - 2013.11.30 Sat
かなり前になってしまうのですが、 「こんな物作り」のDENさんから、
すり台を使う時の鉋の90度はどうやって確認してるのか?
ということを聞かれました。
これですね。

桐箪笥の本体が出来ると、前板を合わせるのですが、ここで鉋の90度が重要になってきます

ワンポイント桐箪笥用語:引き出しの前の部分の板のことを前板(まえいた)と呼ぶ!
「すり台」というのは安定して均一な厚みに削るための道具なのですが、

前板の木口は一方向からでなく、ひっくり返して両方向から削ります。

引き切ってしまうと端っこが跳ね飛んでしまうからです。

この時、鉋が90になっていないとダメです。
これを確認するのが、このスジ。

合わせ目が垂直になってます。
が、鉋の90度がズレていると合わせ目は斜めになります。
ズレがあれば、鉋の下を削って微調整。

スコヤなどで見ておいても微妙なズレがあって、最終的な確認はこんなふうにやっています。
一方、
前板の上下は鉋を引き切ることができるので、
専用の鉋は、わざと90度にせず斜めにしてあります。


外側に行くほど大きくなるように合わせることで、すき間がないようにできるからなのです。

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すり台を使う時の鉋の90度はどうやって確認してるのか?
ということを聞かれました。
これですね。

桐箪笥の本体が出来ると、前板を合わせるのですが、ここで鉋の90度が重要になってきます

ワンポイント桐箪笥用語:引き出しの前の部分の板のことを前板(まえいた)と呼ぶ!
「すり台」というのは安定して均一な厚みに削るための道具なのですが、

前板の木口は一方向からでなく、ひっくり返して両方向から削ります。

引き切ってしまうと端っこが跳ね飛んでしまうからです。

この時、鉋が90になっていないとダメです。
これを確認するのが、このスジ。

合わせ目が垂直になってます。
が、鉋の90度がズレていると合わせ目は斜めになります。
ズレがあれば、鉋の下を削って微調整。

スコヤなどで見ておいても微妙なズレがあって、最終的な確認はこんなふうにやっています。
一方、
前板の上下は鉋を引き切ることができるので、
専用の鉋は、わざと90度にせず斜めにしてあります。


外側に行くほど大きくなるように合わせることで、すき間がないようにできるからなのです。

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まっすぐ! - 2013.09.06 Fri
桐たんす作りに、定木(定規)は欠かせません!
ホームセンターに行くとこんな定規が売ってます。

金属の。
これ、じつは真っすぐじゃない。
自分らが金属の定木使うのは、鉋の台の平らを見るためなんですね。
それには精度が足りまっせん。
で、こんな特別の定木があって‥

ストレートエッジ!
4、5千円ほどするもんなんですが、
焼きが入っていて固く狂いがありません。
まっすぐ!
・この定木を使っている過去記事
大工さんやら鉋を使う人達の間では知られた道具です。
「松井精密株式会社」ストレートエッジのHP
一方、木の定木も使います。
桐たんすの本体が2つやら3つに分かれている場合、
重ね目が真っすぐになっているかどうか?を見るのに定木をあてます。

そんな木の定木は、だいたいホウの木のものを使ってます。

理由は粘りがあって、適度な固さがあり、減りにくいからでしょう。
みんな使ってますし、以前の桐たんす屋でもそれに類するもんでした。
でも、この前ふとしたことから気付いたんです。
桐の定木がよいと。

桐の木は変化は少ないですが、柔らかい。
とうてい定木に向くとは思えません。
でもその白さから、空き具合が見やすいという利点がありました。

どこをどのくらい削ればいいのか?が分かりやすい。
(ケイタイ写真では全く伝えられていませんが。)
スムースです。ストレスが少ない。
欠けてきたら、また削ってまっすぐにすればいいんです。
どのくらいスムースなのか?は説明しにくいですけど、
階段を一個飛ばしで上がって行くくらいのスムースさかなあ‥
またもやの細かいネタですね。
おれやってみよう!ってなもんでもないし、何かの役に立つ話しでもない。
コメントなんてしようがありませんから、皆さんやり過ごして下さいね。
いやむしろ、コメントしやすい記事書きなはれ、ですねえ。
ま、でもこんなんが、手仕事の本質やろかなぁ、と。
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ホームセンターに行くとこんな定規が売ってます。

金属の。
これ、じつは真っすぐじゃない。
自分らが金属の定木使うのは、鉋の台の平らを見るためなんですね。
それには精度が足りまっせん。
で、こんな特別の定木があって‥

ストレートエッジ!
4、5千円ほどするもんなんですが、
焼きが入っていて固く狂いがありません。
まっすぐ!
・この定木を使っている過去記事
大工さんやら鉋を使う人達の間では知られた道具です。
「松井精密株式会社」ストレートエッジのHP
一方、木の定木も使います。
桐たんすの本体が2つやら3つに分かれている場合、
重ね目が真っすぐになっているかどうか?を見るのに定木をあてます。

そんな木の定木は、だいたいホウの木のものを使ってます。

理由は粘りがあって、適度な固さがあり、減りにくいからでしょう。
みんな使ってますし、以前の桐たんす屋でもそれに類するもんでした。
でも、この前ふとしたことから気付いたんです。
桐の定木がよいと。

桐の木は変化は少ないですが、柔らかい。
とうてい定木に向くとは思えません。
でもその白さから、空き具合が見やすいという利点がありました。

どこをどのくらい削ればいいのか?が分かりやすい。
(ケイタイ写真では全く伝えられていませんが。)
スムースです。ストレスが少ない。
欠けてきたら、また削ってまっすぐにすればいいんです。
どのくらいスムースなのか?は説明しにくいですけど、
階段を一個飛ばしで上がって行くくらいのスムースさかなあ‥
またもやの細かいネタですね。
おれやってみよう!ってなもんでもないし、何かの役に立つ話しでもない。
コメントなんてしようがありませんから、皆さんやり過ごして下さいね。
いやむしろ、コメントしやすい記事書きなはれ、ですねえ。
ま、でもこんなんが、手仕事の本質やろかなぁ、と。
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桐たんすの 引き出しを 仕込む! - 2013.05.24 Fri
桐箪笥の引き出しは密閉度が大事です。

引き出しと本体とはピッタリ接しているか、すき間があってもごく僅か、です。
仕込みの時は、こんな感じでのぞき込んで、きつい所を見つけ、

慎重に、少しずつ引き出しを削って行きます。

これを『削り込み』と呼んでます。
いわばギリギリの所を攻めるわけなので、
しばしば、どっかきついんやけど、よく分からん!てなことになります。
箪笥の内部でつかえているのです。
そうならないように、あらかじめ本体の奥のほうは少し広げて作ってありますが、
どうしてもそんなふうになってしまう事があります。
そんな時の一つの手立てが、
あらかじめ本体に塗ってあるロウ!
(滑りを良くする為のものです)

きつくてこすれた所はそこだけ光って見えます。

触った感触も、他の所と比べてサラサラ度が強いです。

その部分を鉋で、少しずつ削って行くのです。
引き出しの前の部分を横からのぞいていますが、
一部分、光具合がより強くなっているのが見てとれますでしょうか?

こんなところが、桐箪笥作りの最も手仕事的な作業と言えるかなあと、思います。
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引き出しと本体とはピッタリ接しているか、すき間があってもごく僅か、です。
仕込みの時は、こんな感じでのぞき込んで、きつい所を見つけ、

慎重に、少しずつ引き出しを削って行きます。

これを『削り込み』と呼んでます。
いわばギリギリの所を攻めるわけなので、
しばしば、どっかきついんやけど、よく分からん!てなことになります。
箪笥の内部でつかえているのです。
そうならないように、あらかじめ本体の奥のほうは少し広げて作ってありますが、
どうしてもそんなふうになってしまう事があります。
そんな時の一つの手立てが、
あらかじめ本体に塗ってあるロウ!
(滑りを良くする為のものです)

きつくてこすれた所はそこだけ光って見えます。


触った感触も、他の所と比べてサラサラ度が強いです。

その部分を鉋で、少しずつ削って行くのです。
引き出しの前の部分を横からのぞいていますが、
一部分、光具合がより強くなっているのが見てとれますでしょうか?

こんなところが、桐箪笥作りの最も手仕事的な作業と言えるかなあと、思います。
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