大阪の桐たんす職人、喜んでハマる

2017-04

桐のマークは良いマーク - 2016.02.07 Sun

毎日作っている桐たんすですが、

その桐の木には5月ごろ、こんな花が咲きます。
それを図案化したもの、いわゆる紋章がこれです。
桐の花 五三桐

紋章の中ではメジャーなもので、ご存知のかたもおられるかとは思いますが、
葉っぱがあって花が上にあります。

木全体はこんな感じに。
桐の木

桐の木の特徴に成長が早いということがあります。
花も上に向かって咲く。
花色は高貴とされる紫。

詳しくはウィキペディア「桐紋」を見てもらうほうがよいとは思いますが、
昔から桐はその木材としての有用性(大切な物、お宝は全て桐の箱、箪笥などに納められて来ました。)とも相まって、
桐紋は重用されてきました。


かの太閤さん、豊臣秀吉もみずからの紋章に採用しています。
「太閤桐」
太閤桐

また、その太閤さんへの敬意から、工場の面々が所属しているわが春木旭町のだんじりも、桐の紋章を使っているので、
だんじり倉庫の扉にも大きく描かれてます。
春木旭町だんじり 桐の紋章

桐紋には「五三の桐」と「五七の桐」花びらの数で二種あります。
五七桐

醍醐寺にも使われていますし、
醍醐寺 桐の紋章


ここにもあります。
桐のマーク

ホテルでもこんな桐のマークがあったり、
ホテルグランヴィア 桐の紋章

さらにはこんな方々も。
桐の紋章 政府の紋章
日本の政府の紋章は桐です

こんなところにも。
桐の花 五百円硬貨

桐はけして馴染みの薄いものではありません。
桐のマークは良いマーク、なんです。
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桐タンスって燃えにくいの? - 2012.03.30 Fri

  昔から、
 桐たんすについては
『身を焼いて中身を救う』と言われています。

   つまり、火事が起きた時、
   桐たんすそのものは燃えてしまったとしても、
   中に入っていたお気に入りの着物は無事だった、
   という話なのです。


江戸時代には、火事が多かったということですからねぇ。




そうは言っても、桐も「木」なんだから燃えるでしょー。
と、思われますか?

   



簡単な実験をしてみました。(安全には十分注意をして、取り行いました。)
桐の木 桐の木
簡単な箱を作り、           中に、アイスクリームを投入。
フタはきゅっと閉まるように合わせてあります。



7分(ぶ)〈約21mm〉の厚みの板で
ボンド付けをして、
木釘で留めています。



こんな感じで火にくべて、20分ほど
桐の木 桐の木

一度様子を見ました。

     桐の木

でも、まだ行けそうなので・・


さらに、20分ほど・・

取り出したのが

     桐の木

フタも浮いて来出していましたし、
すき間もあいて来ています。

   はて? どうやろ~







   中はどんなでしょうか?









開けてみると、

     桐の木

そうですねー
焼けて、黒くなっていますが、中は白いままです。




触っても、熱くありません。

     桐の木

分かりますか?

伝わりますでしょうか?



   科学的に言えば、
   桐の木は熱の伝わり方が遅いということなんです。

   つまり、燃え切ってしまうまでに時間がかかるんですねー。

   穴がたくさん空いていて(多孔質)
   その中に多く空気を含んでいるために
   熱を伝えにくいのです。


ですので、
桐たんす・桐の箱
着物はもちろんのこと、
巻物、古文書などの文化財や
陶器、茶器など重要なものの保存に適するわけです。


ちなみに、アイスは・・・中心部は、まだ冷たいまま・・
まあ、アイスを入れてみる必要があったのか、判然とはしませんが・・
     桐の木


耐火金庫の内部にも桐の板が貼ってあります。

大切なもの保存には『桐』なのですねー。

桐たんすの特長の一つです。



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『カーネーション』とかけてー『大阪泉州桐箪笥』と解く  - 2012.03.24 Sat

『岸和田』は知ってても、『泉州』は、知らなかったんちゃいます?

     『カーネーション』と大阪泉州桐箪笥
     『泉州繊維商業組合』・・・デス。
     周防さんとの出会いの場ですねえ。

昔の国の呼び方で、信州紀州なんかは、
まあ、皆さんもよく知っておられますよねえ。

     河内も有名かな。

ざっと言うと、その河内と紀州の間のあたり、関西空港の対岸一体『泉州』と呼ばれてます。


大きな地図で見る

「カーネーションで初めて、知りました 」という方も多いかもしれません。

で、もって、私たちは

     『大阪泉州桐箪笥 製造協同組合』 ですっ!!


ま、まあ、平たく言えば、
カーネーションにあやかって大阪・泉州の桐たんすも宣伝しちゃれー
という事でございます。

     『カーネーション』と大阪泉州桐箪笥
     『カーネーション』の中の『大阪泉州桐箪笥』・・ですよねぇ、きっと。

     麻生祐未さん、若いですねー!
     いやいや、おばあさんの時があまりにリアティがあったので、つい、ね。



だいたい、泉州とは、和泉市から阪南市あたりのことを言うのですが、
財政が厳しく、「市の名前も売っちゃろかー」などという発案まででている
我が住む町、泉佐野市もそのメンバーです。


『大阪泉州桐箪笥』は国の伝統的工芸品に認定されており、
今現在、8つのメーカーがあります。
   総勢30人ほどの従業員、
   伝統工芸士が10数人おります。


岸和田市以外にも、
和泉市、忠岡町、堺市、東大阪市でも、桐たんすの製作をしています。

     『カーネーション』と大阪泉州桐箪笥
     わが工場の外観です。
     桐材がようさん乾してありますでしょう。

そもそも、『泉州』とは、ため池が多くあることから、その呼び名がついたらしいですねえ。


その独特の地質から『水ナス』『玉ねぎ』が有名です。


   そして、お菓子なら『村雨(むらさめ)』
       『カーネーション』と大阪泉州桐箪笥
      プチ糸子が「だんご」を取った勘助を追いかけるところです。
     「むらさめ」のぼりが、さりげなく立ってますねー。

     餡をそぼろ状にして、やさしく固めたお菓子です。
     東京のうちのおやじさんの「お気に入り」でもあります。

     写真がないのです、これはまたいつの日か、ということで・・


とまあ、話がそれていますが、
本題の『大阪泉州桐箪笥』

   歴史的には、江戸時代には、この地域での生産は盛んになっていたそうです。
   泉州以外に河内にも一大産地があったと聞きます。

   (今現在は河内地域で作っている人は残っていません。)

   おもに、大阪、京都、奈良という都市のユーザーに供給していたわけです。
   (関西では、京都でも「桐たんす」を作っている職人さんがおりますが・・)



2つ前の記事でも少しふれていますが、
特徴のひとつとして『贅(ぜい)を尽くす』ということがあると思います。
       『カーネーション』と大阪泉州桐箪笥
     この画像はクリックで拡大します

桐たんすそのもの見栄えも豪華ですが、
構造である組み手の数なども細かく、しっかりしており、
「どや!」という気概を感じて取っていただけるものかと・・

『カーネーション』と大阪泉州桐箪笥
          この画像もクリックで拡大します
   この、衣装盆の彫刻などは、大阪らしさの代表かも知れません。
     同じく大阪の伝統的工芸品「大阪欄間」の職人さんの手によるものです。


またもや、長~い記事になりましたが、
桐たんすを、とお考えの方のために、工場の連絡先をのせておきます。
      田中家具製作所
      072-443-5691
      岸和田市吉井町1-19-8
わたくし「大阪の桐たんす職人」は、「岩本」と申しますので呼び出して下さい・・
なのですが、「今、桐たんす組み立て中で手が離せませーん」ということもありますので、

このブログに度々登場の「いちざえもんさん」こと
「あわた」(ツイッターをやってます)を呼び出していただけると、たいへんに嬉しいのです。
笑顔良しのナイスガイですので。


最後になりますが、
いつもいつもこのブログに来てくださるFC2ユーザーのみなさん、
ランキングのページから開いてくださるみなさん、
思わぬところから来てくださったみなさん、
そして、この所のツイッターから入ってくださったみなさん、
ほんまにありがとうございます。

とりわけ、コメントくださり、
はたまたランキングのクリック、
リツイートには感謝の気持ちでいっぱいです。

もっとドンドン書かなアカン!というプレッシャーも感じはするのですが、
なかなか・・今ぐらいのペースが手一杯かなあ・・というところなのです。

こんなブログですけれど、お付き合いいただけたら幸いです。


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桐たんすの数え方は? - 2011.11.29 Tue

桐のたんすの数え方をご存じですか?

       桐たんす 棒通し


だいたい1本、2本と数えます。

が、本来は、1棹(さお)、2棹と数えるのです。


なにゆえか?


ヒントが、この側面にあります。

       桐たんす 棒通し


このような物がついてる桐たんすがあります。
見たことありますでしょうか?

       桐たんす 棒通し

何に使うのか?



『棒通し』といいまして、

こんな風に中からこんなものが出で来まして

       桐たんす 棒通し



棒を通し桐たんす 棒通し



両方で担いで運ぶのに使います。桐たんす 棒通し


ゆえに桐たんすは1棹(竿)と数えるんです。

1本と数えるのも、その竿の数え方から来ているのでしょうね。




しかし、よく見ると一番上はありません。


つまり、
現在では、実際にそうやって使うことは無くなっていて、
装飾として残っている、からなのです。



けれど、唯一、『長持ち』と呼ばれる大型のたんすでは、出番があります。

『荷出し』の時です!

『荷出し』とは、婚礼家具をトラックに満載して相手方の家に行くものですね。
(本当は写真・動画での紹介をしたかったのですが、残念ながら用意できませんでした。
 またの機会に!)


長持ちに棒を通して担ぎ、『泉州長持ち歌』を歌いながら、先方の家に入って行きます。
(すみません!『長持ち』の写真もナシなのです・・・)

昔の面影の残る泉州地域でも、こういう機会は、年に数度にまで減ってしまいましたが・・・



ところで、この『棒通し』、
桐たんすをお求めの際に、有り無しを選ぶ事も可能です。

時代仕上げには、こういう色目のものが合いますし、

       桐たんす 棒通し

トノコ仕上げに付けるなら重厚な感じにもなります。

       桐たんす 棒通し

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Author:大阪の桐たんす職人
東京生まれ。でも関西弁が好きで、関西に来てしまいました。
桐たんす屋ばっかり3社目で、現在は岸和田の「初音の家具」にいます
伝統工芸士:学光です

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