続・エンピツ削り - 2016.09.04 Sun
今年のお盆休みには、
高校時代の友人宅に行き、懐かしい時間を過ごしていました。
ずいぶん長居させてもらった中で、このブログも開いてもらったりして、
奥さまが「エンピツ削り、すごい!」と、ほめてくださいます。
ちょいといいに気分になったりして。
で、おっしゃるのには、5年生の娘さんが「この小さくなったエンピツを喜ぶに違いない!」と。

さきちゃん!
自分の娘じゃありませんが、
笑顔をのせて、かわいいやろう!って自慢したいくらいの娘さん!
帰宅すると色エンピツ、筆箱を出してきて、しばしのエンピツ削りタイムに。
「筆箱のエンピツはいつも削ってあるから残念」と言ってましたが、
そこからさらに尖らせられるのが手の削り。
チョイチョイチョイ
これで喜んでもらえるならお安い御用です、てなことを言ってましたが、
じゃ、削ってみて。

そうなりますね。
持ち方の基本を話します。
右手でカッターを持ち、左手の親指で押して削る。
「初めてエンピツ削り教えてもらうのが伝統工芸士ってすごくね!?」
友人も上手いこと言っててくれます。
右手はむしろ持つだけに近く、しっかり角度を決める。
その時言葉にはしなかったけど
大事なのは、両手でより安定せて削るということですね。
あらためて、刃物研ぎに通じるなあと心の中で感じながら、
削り進み、芯だけを削る段になると、右手だけで軽くちょっとずつ進みます。
左手はエンピツを回している。

その時のカッターはもちろん替え立てのはずはなく、切れ味はけして良くない。
こういう時は力を入れ過ぎず、少しずつ進む必要があります。
ややヒマ食ってるなあと感じてるところへ、
さきちゃんが「きれいで速い」と言ってくれます。
家族一同気分よくしてくれる‥‥
いやそれより、はた!と気付きがありました。
『刃物研ぎもこれでいいんや!』
そう、自分は前回書いているわけです、エンピツ削りは刃物研ぎの参考になるって。
だから分かっているはず。
でも、さきちゃんの言葉にさらに気付きが。
「速いとは思ってないのに速いと言われた」ことで、ボタンの掛けかえがされたような感覚です。
我々は常に速くということを念頭に置いています。
刃物も短時間で研ぎたい。
でも、きれいな仕上がりにするためには、ゆっくり、数をかけることが必要な場合がある。
もちろん、このことも分かってはいるはずのことです。
でも、分かりの度合いが変わった、いうのでしょうか。
自分の休み明けの仕事は明らかに変化がありました。
(誰もそんなこと知りはしませんけどねえ・・)
「じゃ、今まではどうだったの?」って言われちゃいそうですが、
この仕事ってそんなもんやでなあ、っていうのが自分の実感なんです。
言葉で前に進む。
伝えることの面白さというのは日々感じるものです。
さきちゃんに教わったというのではないかも知れませんが、そのやり取りの中で発見があった。
∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝
友人宅にはもう一人の友人と訪ねたのですが、
「また会いたい!」と言ってくれるかわいいさきちゃん、
その時までにエンピツ削りをマスターすると約束してくれました。
何より積極的なところがいいなあと。
自分のやりたいことにスッと入って行ける。
そういう素直さのようなものを大切にして欲しいなあ、と。
遠く離れた所にかわいい弟子ができたと勝手に思って、
次の出会いを楽しみにしているんです。
∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝
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高校時代の友人宅に行き、懐かしい時間を過ごしていました。
ずいぶん長居させてもらった中で、このブログも開いてもらったりして、
奥さまが「エンピツ削り、すごい!」と、ほめてくださいます。
ちょいといいに気分になったりして。
で、おっしゃるのには、5年生の娘さんが「この小さくなったエンピツを喜ぶに違いない!」と。

さきちゃん!
自分の娘じゃありませんが、
笑顔をのせて、かわいいやろう!って自慢したいくらいの娘さん!
帰宅すると色エンピツ、筆箱を出してきて、しばしのエンピツ削りタイムに。
「筆箱のエンピツはいつも削ってあるから残念」と言ってましたが、
そこからさらに尖らせられるのが手の削り。
チョイチョイチョイ
これで喜んでもらえるならお安い御用です、てなことを言ってましたが、
じゃ、削ってみて。

そうなりますね。
持ち方の基本を話します。
右手でカッターを持ち、左手の親指で押して削る。
「初めてエンピツ削り教えてもらうのが伝統工芸士ってすごくね!?」
友人も上手いこと言っててくれます。
右手はむしろ持つだけに近く、しっかり角度を決める。
その時言葉にはしなかったけど
大事なのは、両手でより安定せて削るということですね。
あらためて、刃物研ぎに通じるなあと心の中で感じながら、
削り進み、芯だけを削る段になると、右手だけで軽くちょっとずつ進みます。
左手はエンピツを回している。

その時のカッターはもちろん替え立てのはずはなく、切れ味はけして良くない。
こういう時は力を入れ過ぎず、少しずつ進む必要があります。
ややヒマ食ってるなあと感じてるところへ、
さきちゃんが「きれいで速い」と言ってくれます。
家族一同気分よくしてくれる‥‥
いやそれより、はた!と気付きがありました。
『刃物研ぎもこれでいいんや!』
そう、自分は前回書いているわけです、エンピツ削りは刃物研ぎの参考になるって。
だから分かっているはず。
でも、さきちゃんの言葉にさらに気付きが。
「速いとは思ってないのに速いと言われた」ことで、ボタンの掛けかえがされたような感覚です。
我々は常に速くということを念頭に置いています。
刃物も短時間で研ぎたい。
でも、きれいな仕上がりにするためには、ゆっくり、数をかけることが必要な場合がある。
もちろん、このことも分かってはいるはずのことです。
でも、分かりの度合いが変わった、いうのでしょうか。
自分の休み明けの仕事は明らかに変化がありました。
(誰もそんなこと知りはしませんけどねえ・・)
「じゃ、今まではどうだったの?」って言われちゃいそうですが、
この仕事ってそんなもんやでなあ、っていうのが自分の実感なんです。
言葉で前に進む。
伝えることの面白さというのは日々感じるものです。
さきちゃんに教わったというのではないかも知れませんが、そのやり取りの中で発見があった。
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友人宅にはもう一人の友人と訪ねたのですが、
「また会いたい!」と言ってくれるかわいいさきちゃん、
その時までにエンピツ削りをマスターすると約束してくれました。
何より積極的なところがいいなあと。
自分のやりたいことにスッと入って行ける。
そういう素直さのようなものを大切にして欲しいなあ、と。
遠く離れた所にかわいい弟子ができたと勝手に思って、
次の出会いを楽しみにしているんです。
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