大阪の桐たんす職人、喜んでハマる

2017-09

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重心を重臣にする【刃物研ぎのポイント】 - 2012.04.05 Thu

また、刃物の研ぎぃ?
はい、木工人にとっては基本であり永遠のテーマなもので・・

     なるべく、分かりやすく書こうと思ってはいますが・・・
     
って、まあ、こんなふうになっていて、

研ぐというのは、この両面を削って行き、刃先をとがらせる事です。
イメージは、鉛筆削りの平たい版

刃物研ぎ

それぞれの面に呼び名があり、
ナナメのほうを表刃(おもてば)と言い、鎬(しのぎ)とも言います。

切磋琢磨、つばぜり合いすることを『しのぎを削る』と言いますよねえ。
あれです。

反対側が裏刃(うらは)です。





表刃を研ぐ時は、こんな状態で安定しにくい。

研ぐ時には当然、砥石にピタッと接していなければいけませんが、
頭のほうが重いので、重心が写真の右側に寄りやすい。
刃物研ぎ 表刃(しのぎ)
そういう状況で『重心をどの位置に保てるか』
これがカギです。

重心が、しのぎ面のAの位置なのか、刃先に近いBの位置にあるのか?
重心が、より刃先近くにあることが重要です。
何の気なしに研いでいると、すぐA側に重心が移ってしまいます。


実際の持ち方としては、
右手で深くにぎって、3本指を出来る限りしのぎの上に来るようにします。
刃物研ぎ 表刃(しのぎ)
実際はこれに左手も添えます。





裏刃側は、こんなように中央部がえぐられています。
裏空き(うらすき)と呼ばれるもので、
砥石との接地面積を少なくして、削る手間を省き、
より良い研磨をするための工夫がなされています。
刃物研ぎ 裏刃
ただ、これも上手く使えず
「ベタ裏」といわれる、接地面積の多い状態になってしまいがちです。

これも重心ということに係るのですが、
『裏刃については刃先からどのくらいまでを、砥石に当てるのか?がポイント』
だと思っています。

3分なのか5分なのか1寸なのかあるいはもっとなのか
刃物研ぎ 裏刃 刃物研ぎ 裏刃
   (この写真の持ち方は、実際の研ぐ時のものではありません!
        砥石への当て具合の違いを示したものです。)


自分は、刃の状態によって、砥石のその時の状態によって、変化させています。


刃先から深い所まで砥石に乗せるようにすれば、
安定もして、重心を刃先に近づけやすくなりますが、
面積は広くなってしまい、
砥石が刃先をしっかり削りにくくなる。

浅いほうが刃先は接地しやすいのですが、
安定は悪く
刃先に重心を持って行きにくい。


研いでいる間に、砥石そのものも削れ、変化をするので、
難しさがあります。

いずれにせよ、
右手で重心が右側に寄らないように
左手で刃先をしっかり
押さえるようにします。
刃物研ぎ 裏刃
これは、ノミの裏刃を研いでいる図ですが、柄が重いので、
重心を刃先側に持っていくために、右手で持ち方を工夫します。

カンナの刃でも同様です。

重心を自分の意のままにあやつれるという事が、刃物研ぎに必要なんですね。

とまあ、こんな所が今の時点での、自分のやり方・とらえ方です。
実際は、ここで説明しきれるものでもないのですが・・


ご批判、ご意見、歓迎です。
上級者の方から見れば、お笑い草のことかもしれませんが、
まあ、今の自分の到達している所を書いてみようと。
木工を始めて日の浅い方などには参考になるかもしれないし・・・



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● COMMENT ●

こんにちは~♪

ほぉぉ~ こりゃ確かに 素人には無理そうですねぇ~
(大工さんがやめなさいって言ったのもわかります)
鉋の刃って重いですよね~
それの重心を安定させるって やっぱり経験の積み重ねが必要ですねぇ

↓の耐火実験もびっくり!!
桐たんすは中身が燃えないって 良さを誇張しているものだと思っていたけど
本当のことだったのですね~

こんにちわ

職人さんの技は凄いですね~
重心を重さに逆らって意のままに操るのですか?
すみません。批判も意見もないですがコメント入れちゃいました
鎬をけずるってそう言う事だったんですか?
鎬の字も知りませんでした。応援だけしとこうっと!頑張ってくださいね♪

今晩は 

こんばんは なんか手を切りそうですよ
でも プロですねしっかり砥げてますね
凄いコントロールですよね まいったです




Re: こんにちはー、★Kiyono★さん!

これは、実験としては不完全な面もありますが、
燃えにくいというのを、なんとなく分かってもらえるのではないかなあ、と。

そして、鉋の研ぎ。これは、たしかに大工さんの言う通りではあります。
でも、もし自分だったら、やりやすい刃を出してきて、挑戦してみてください!と、言ってしまうかもしれません。
作る人は何でも自分でするというのが基本ですもんね。

Re: こんにちわー、Coucouのいくこさん!

「しのぎを削る」の語源は、正確には、刀で争うところから来ています。
刀の側面のやや高くなっている所を「しのぎ」といい、(鉋も同じく高い所を指すのです)
その部分が削れるくらいに争いが激しい様をいう、
ということです。

でもー、さすがにこのテーマでは、いくこさん、お休みやろなあ~と思ったりしてましたが・・
すみませーん!と感じつつ、ありがとうございます!
しかも楽しいコメントで!^o^
読んでニコニコしてしまいました。

土日は桐たんすの販売、売り子に行ってきます!

Re: おはようございます、yoreyoremanさん!

ありがとうございます!

でも、これが、プロとはいえなかなか難しいんですよ。
奥が深い。
毎日が探求と気付き、そしてまた壁に当たるの繰り返しですねー。

また、がんばります!

お久しぶりです。
長らくお休みしておりましたがブログ再開しました^^

おはようございます。
職人技ですね~!
大工の友人が言ってましたが、刃物研ぎはホントに難しいらしいですね。
最近では研ぎ屋に出してしまう大工さんも多いとか。
さすがです!!

ポチッと♪

こんにちは

何時も思うのですが、大阪の桐たんす職人さん尊敬しています~

カンナやノミの刃砥ぐのなんて、考えたら神業ですもん~

砥石も粗・均し・仕上げと変えて砥ぐだけでも大変だろうし人によっては

砥ぎに出しても思うように返って来ないと砥ぎ直ししたりしてね、

おそらくご本人の満足度なんでしょうが・・・。

素晴らしい技術持ってはる職人さんに感動です~。

お久しぶりです。
私事で中断していましたブログを再開いたしました。
また、よろしくお願いします^^

Re: こんにちはー、naraspaさん!!

ほんまに、どないしてはるんやろかー?て思ってました。
ぷっつりでしたから。
もうやめてしまわはったのかなあて。
年明けにはドンドン書いて行くよーてな感じだったので、なんか突然の事故やらでもあったのかも?などと。
正直、とにかくホッとしました。

自分のほうは、じんわりと広がりも見せてますが、ふうふう言いながらの更新を続けてます。

帰って来てくださって、ほんまに嬉しいです。
連絡もくださって、ありがとうございます。
また、よろしくお願いします^O^!

Re: 、こんばんはー

大工さんでも、その種類によっては、鉋を使う機会が少ないようですね。
となると、研ぎの練習をする時間がありませんからねえ。
替え刃の鉋などで済まして人もあるようですね。

桐たんす屋は機械化が進んでも、鉋は手放せません!
けど、鉋の台の調整も含めて、時間を食いますし、地味な作業です〈≧.≦〉

まときちさんのポチ応援、ありがたいですし、気持ち応援がさらに嬉しいです!
あまりコメント残さずにすみませんっ。

Re: wakasaママ さん、こんばんはー

自分で言うてはなんですが、きっちり出来てるのか?は、まあまあ、写真だけでは・・確証できない面もあるのですが・・・^^;
とにかく、このブログで自分をさらす事で、よりしっかりした仕事をして行くステップにもしたいな、などと考えてます。
「wakasaママさんに対して恥ずかしくない仕事」をしようと。

応援をありがとうございます。いつも、いつも・・
ほめてもいただきまして・・^^

研ぎ

いやー、とても参考になる記事です。
かんなやノミなどあまりに切れなくなるとシロウトなりに研いでいますが、
研ぐ前よりは多少切れるようになったかな、程度です。
次回からはこの記事を参考にさせていただきます。
とはいっても手首がぐらぐらして刃の当たりが一定しないのでが・・・。

道具の話は面白いですね。しのぎ、というと武器の刀を連想しますが、モノ作りの世界でも使うのですね。勉強になりました。

Re: kazさん、ありがとうございます

そうなんですよねぇ。
平らに研ぐのが基本なのですが、実はそれが1番難しいんですよねぇ。
そして、実際にお見せする事が出来たとしても、その勘どころを伝えるのは難しい・・ことも分かってはいるのですが・・

別の言葉で言ってみるなら、『優しく刃先まで研ぐ』というようなところでしょうか。

いずれにせよ、自分で物を作る、修理する(修理というのも作る事ですよね。^o^)というのは楽しいですよね!

Re: かめさん、こんばんはー

「だいたい、こんな記事アカンやろー」と自問しつつ、「ええわい、出したれ!」というような感じたったので、面白いと言ってもらえて、ちょっとホッとします。^。^

かめさんの所でコメントしたいものがあるのですが、余裕なく、入れられてません。
ちょっと後になるかも知れませんが、おじゃまします。


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Author:大阪の桐たんす職人
東京生まれ。でも関西弁が好きで、関西に来てしまいました。
桐たんす屋ばっかり3社目で、現在は岸和田の「初音の家具」にいます
伝統工芸士:岩本学です

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