大阪の桐たんす職人、喜んでハマる

2017-04

手仕事と機械 - 2012.11.11 Sun

桐たんす作りは手仕事。
もちろんそうなんですが、機械も使います。

といっても、電気で動いてる機械を手作業で使うレベルですね。

例えばこんなふうに木を90度に切るものであったり
木工機械 

板を一定の厚みに削るものなどです。
木工機械 

昔の職人さんはこんな作業も全て手作業でしてました。
印しを付けて、手ノコギリで切り、手鉋を使って合わす。




ところで、桐たんすに納められている衣装盆
たいてい角が丸くなっています。
桐たんす 衣装盆
内側も当然のことながら丸。


この部分は、厚みのある木から、中間部をすくい取って作ります。
(注:違う作り方をしている衣装盆もあります。)
桐たんす 衣装盆 桐たんす 衣装盆
                      赤で囲った部分を落として右のように。


すくい取る部分の中間部分(赤で囲った所。)は機械で落としてますが、端に近い所はムリ。
(この写真では、もう既に加工されています。)
桐たんす 衣装盆 桐たんす 衣装盆の細工
                       丸ノコでこんなふうに上下から刃を入れます。


どうするのか?

これまでは専用の鉋で(端が丸くなっている鉋)ガリガリと削ってました。
鉋
(これも、写真は加工済みで、その部分にイメージ的に鉋を乗せた状態です)

この方法は時間もかかる上に、きれいに行きにくいんです。


これをちと、変えたれーという試みです。


ホームセンターで、こんな刃物を探してきて・・先端のガイドを切り落します。

(シールの図を見てもらうと分かるのですが、元々はガイドが付いています。
本来とは違う使い方をするので、じゃまになるんです。)
ルーター ルーター
                      ルーターというこんな道具に刃をセットして、
                      すくいとります。

はしっこが、いい具合の丸になってます。
これを4回。
ルーター ルーター
                      4回目は台が外れてしまうので、
                      同じ厚みの「木」を置いて走らせます。

という工程です。


言ってみりゃあ、なんてこともない、僅かのことでけどねぇ。
でも、自分で考えて、工夫をします。

仕事って、案外、こんなもんかなあと。
ごくごく、些細な、ちょっとしたことが大事で、
そのちょっとを変える事、ややもすると、気づくことそのものが、案外難しいのかもしらん。。


この後は45度に切り、形にします。
この後はいつもの作業ですなんです。
桐たんす 衣装盆 桐たんす 衣装盆

                      最後にこんな鉋でならして仕上げます。



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● COMMENT ●

職人さんは専用のかんななど(きっと手づくりの道具)を使って仕上げをしているのですね。
電動工具など無い時代、ひとさおの箪笥をつくるのには今とは比較にならないほどの時間と手間がかかったのでしょうね。

すごいですね。機会があったら見てみたいです。

手の込んだ仕事

丸みをつけるのに随分手の込んだ事をするんですね なれるまで
大変ですよね しかしこの工程をやって自分の納得の行くタンスが
できるんですよね いわばアーティストですね そして作品として
残りますからいいですよ

今日ね とうきゅうハンズで、ベニヤ板を切ってもらいました。
でも、加工機械はお店の奥にあって切るとこは見えず…機械好きとしては、ちと残念。
っと帰ってきたら
大阪の桐たんす職人さんとこに大型加工機がっv-238
加工してるし~~うれし~♪

それと、衣裳盆、以前から気になってたんですよ。
きれいな丸み!たいへんだろうなぁってね。
なるほど 丸い鉋ってのがあるんですねぇ。

で、「変えたれー」のルーター^^
なるほどなるほど!
こういう道具にセットすれば、ガイド通りに削れますのね。
ふむ~勉強になります。


『ごくごく、些細な、ちょっとしたことが大事で、
そのちょっとを変える事、ややもすると、気づくことそのものが、案外難しいのかもしらん』

おっしゃる通りですわ。
「こうしたら良くなるのに~」ということって、意外と ちょっとしたことなんですね。
そして それに気づくことが大事!←と今、自分に言い聞かせました^^;

これ、大阪の桐たんす職人さんの「名言」としてメモさせていただきます^^♪

Re: kazさん、こんばんは!

そうでしょうねえ。
板1枚を用意するにも時間がかかりますからねえ、機械のない時には。

専用の鉋やら道具は、既製のものもありますが、その買ってきたものを、合うように加工するということもけっこうあります。
また、その道具作りも楽しいものですよねえ。
ちょっとした工夫ですけれど・・

コメントありがとうございまーす。

Re: ricky826さん、はじめまして!

コメントありがとうございます!

「すごい」とは、この加工の道具でしょうか~?^o^
それとも、桐たんすが、でしょうか~。
どちらも、でしょうか~。

なんにせよ、奈良からでしたら、おいでいただけるかな、などとも思ったりしますので・・・
桐たんすも工場もご覧下さい!
お待ちしておりまーす!

おもちゃ選びに迷うお孫さん、かわいらしいですねえ。^^

道具

私の好きな漫画で『とろける鉄工所』(講談社刊『イブニング』に連載)というのがあるんですが、先号(2012年10月30日発売)にベテラン職人が自分で工具を工夫して作ってる話が出てきましたよ。工具の写真を見てそんなことを思い出しました。

Re: yoreyoremanさん、こんばんはー!

おおー、アーティストと呼んでいただけますかー!

そうなんですよねえ。
削って行って残す部分ていうのは僅かなんですけども、けっこう時間を食います。

自分も納得が行き、使ってもらうかたにも満足してもらえるものを作らねばいけませんよねえ。
頑張ります!
コメントおおきにですー!

Re: おおきにです!髪結ひ辰乃さん

なんだかちょっとええカッコしてしまいましたねぇ^^;
まあ、でも、ほんまにそういう実感てありますよねえ、物作りしてると。

とうきゅうハンズはシークレットでしたかぁ。
こんな感じの機械で切っていたかなと・・
でもってそのベニヤを何に使うんでしょうかねえー?^。^

桐たんすは鉋はそんなに種類は多くないですが、同じ丸でも、外側に丸いのと、内側に丸いのがあったりします。

やーけに細かい内容のマイナーネタでしたけど、楽しんでもらっておおきに!でございまーす。

Re: かめさん、こんにちはー!

『イブニング』の「とろける鉄工所」ですか!
面白そうですねえ^^

ちょっとのぞいてみます。。
コメントありがとうございます!

全くコメントしに行かずで、まことにすみません!
このところ、ちょいと忙しいのです。。
そちらはいかがですかー。

こんばんは ちあきです。

木製品のアールって 美しいですよね。
桐なら なおさらです。
 「触りたい!!」 と思いました。

本来の用途とは 違う使い方をする。これ、楽しいですよね。
「・・・これ 使える!」と 思った瞬間の 顔のニヤけ具合といったら、端から見たらさぞかし不気味でしょうが、当人は ウッキウキ ですよね~。
いのべーしょん!ですよ!!

おはようございます。
こういう工夫をして時間短縮!これぞ職人です!
仕事の良し悪し、以前に出来る出来ないの差のつくところですよね~。
さすがです!

ポチッと♪

ルータービット

そのビットは「サジ面ビット」ですか、先っぽのストッパー(ガイド)をカットして使うとは、さすがですね!
わざわざ「ボウルアンドトレービット」等買わなくても、代用できますね、参考になりました。

DEN

Re: こんばんはー、ちあきさーん

大阪の桐たんす職人です。(笑)

そうそう。
「これや!これ!」っていう時の顔ですよねえ。不気味!
でも、不気味と言えば、その売り場で、こっちにするか?あっちにするか?長~いこと粘ってる姿も不気味でしょうねえ。(笑)

ちょうど、ひらがなの「いのべーしょん」くらいのもんでしょうかねえ・・・
桐、触りに来てくださいねー^o^
ありがとうございまーす!

Re: まときちさん、こんばんはー

まあ、桐たんすを作る職人の工夫なんていうのは地味で、些細なもんですけどねえ。
楽しみながらやってます。
はい。

ポチッと、ありがとうございますー!

Re: あー、DENさん!

はい、サジ面です。

でもでも、さすがではないです!
「ボウルアンドトレービット」なんてもんがあるんですねえ。
知りませんでしたー。
知ってれば初めからこれを買ってたかも知れません。。。

「さすがDENさん!」と、こちらこそ言わせていただきます。
ありがとうございまーす!

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こんばんは

何日かポチ逃げでした~

懐かしい横切りにプレナー、面トリーマーまで

いつもゆっくり眺め過ぎててコメント書くの忘れますの

桐は柔らかいのでピットはチョウコウ刃物を

わざわざ使わなくても良いみたいですね

懐かしい香りに触れたようで嬉しいです~。

なるほど、角丸はそういう感じで丸みを付けてるんですね。
刃物はホームセンターで調達したものを使ってるんですか。
最後の仕上げは昔ながらの鉋で‥‥。

熟練しないとできない技術ですよね。
手が込んでるんですね。

すごい

こんばんは。
すごいとは、道具を工夫できることも、すごいのですがそれを使いこなしていることかな?
プロなんだからと言われるかもしれませんが
年季がいっている”一分の狂いも無いお仕事”って感じがすごいです。
伺って実際に見てみたいですね。


Re: こんばんは~、wakasaママさ~ん

いえいえ、このところは週1更新なので、ゆっくりとおいで下さいまし^^
お待ちしております。
(そう言いつつ、自分こそポチ逃げ大王になってますが・・^^;;)

wakasaママさんが喜んでくださるので、機械の写真も大手を振ってのせられます。o^.^o

市販のビットなので、超硬のものを使ってますが、この衣装盆には上端に紫檀を施すことがあって、その際にとりわけ今回紹介した方法が有効なんです。

こんなことも、記事の中に書いたらよかったかも知れないですねえ。
いろいろとヒントになるコメント、ありがとうございまーす!

Re: matsuyamaさん、こんばんはー

こんな感じの作り方ですが、やはり手間ひまかけて、というものですねえ。

熟練と言えば、仕上げのための鉋。
この刃は小さいうえに丸くなっているので、研ぐのが難しいです。
今でも完璧にはできているとは言い難いですねえ。

絶えず挑戦するものというのはあって、それもこの仕事のやりがいのひとつかもしれません。

またもや、のポチ逃げ常習になってしまって、すみません。。

Re: ricky826さん、こんばんは!

おほめいただき、光栄です。

道具って楽しいものですね。
たぶん、それを探すところから、もう道具使いは始まっていて、
その中の、どれを買うのか?
どう加工するのか?
どう仕立てるのか?
そして、実際にどの場面で、どう使うのか?

こんな一連の作業がすべて道具使いかなあ、と。
こんな仕事を続けて行けるのは幸せですよねえ。

コメントありがとうございます!^^

こんにちわ

職人さんの所にお邪魔する時な心を入れかえます
何かつまらないものを持ち込まないようにね。
こうして見せて頂くとお仕事見せてもらったみたいで嬉しいですね~
おきものって手のカサカサでもつれますものね。
なめらかに仕上げるのでしょうね~
でもちと変えたれ!でしたか~(笑)
いいお仕事を見せて頂きました。

Re: こんにちわ、Coucouのいくこさん

いえいえ、入れかえないでそのまま入って来てくださいねー。
と言うか、ややこしいネタの時には楽々とスルーを決めてくださーい。
コメントもらったからなぞと、お気になさらずに・・・^^
自分も気兼ねなくコメントしに行けますし。

いくこさんのリターンは楽しいので、もう、それだけで十二分ですし。。。
「横浜にパピヨン大集合」の記事を見せた時に、うちの嫁さんもイミュウさんを器量良しといってました。
けど、ネットには性格まで書いてませんもんねえ。(笑)


はい!より正確には泉州弁で「ちと変えちゃろ」でしょうか。(笑)
楽しい仕事です~。
ありがとうございます~。


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Author:大阪の桐たんす職人
東京生まれ。でも関西弁が好きで、関西に来てしまいました。
桐たんす屋ばっかり3社目で、現在は岸和田の「初音の家具」にいます
伝統工芸士:学光です

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