大阪の桐たんす職人、喜んでハマる

2017-04

伝える? 伝わる? - 2014.03.30 Sun

人の技「盗み」もしますけど、「表玄関からノックして入る」こともよくします。
ちょっと離れた所からコソコソ見てる、なんてせんとその人に聞いちゃう。

「これ、どないしてますん?」
なら、「そんなん教えるかい!」というのが職人!

てな人に出会ったことはないですねえ。
聞いたらいいんです。
昔の職人さんにはそんな人もいたのかもしれないですけど‥‥たいがい皆教えてくれるもんです。


で、自分は教えるのも好き。
おせっかい。関西で言うところの「いっちょかみ」かな?

でも、職人は、何より自分の仕事が第一で、人のことをとやかく言うのは本分じゃない!
まぎれのない真実。‥でも思うんです。
パンジー ビオラ

桐箪笥はじめ、伝統工芸っていうのは「伝えられて来たもの」。
どういう形であれ、それは「教える」ってことじゃないの?

踏み込んで言うと、後輩に教えるのは伝統工芸の本質で、
職人は自分のことだけしてりゃいいっていうのは、じつは誤りなのかもしれない、って。

そもそも、人に伝えるってことは楽しいもんです。
SNSはその楽しさの集まりですよねえ。
自分だけの技、なんてつまらない!


「伝える」「教える」というのは自分の時間を割くってことでもあります。
でも、伝えることで自分自身の気付きがある。
けして、「教えてやる」ってなもんじゃないですよね。


このあいだ、前にいた会社で教わった手法を 今の会社で紹介する機会がありました。
その前の会社が廃業してしまったことを考えると、これはまさしく伝統やなあと。
教わった時の思い出に浸りながら思ってました。
皆どないしてはるやろかなぁ?


また、技術に限らず、「伝える」ってことには難しさがありますよねえ。
「この方法がいいよ!」と言っても相手はに伝わらないことが、まま あります。
同じ話しをしても 受け取り手によって伝わるものがおのずと変わってくる。
その人の個性もある。

逆に、伝えようとしなくても伝わること、残って行くものもあります。
淘汰。

パンジー ビオラ

そして何より大事なのは機会です。チャンス!
仕事を任せる、託す。
言うだけじゃ伝わらないんです。
どんな小さなことであっても 自らする、考えることで伝わって行くんです。

三振でもいいからバッターボックスに立つ、立たせることが伝統工芸です。


伝えるのか?伝わるのか?
いずれにせよ、伝えて行くことの大切さを感じる今日この頃です。
日本には、いい事 喜ばしくないこと、伝えにゃならんことがたくさんありますから。

被災した子供達が100年後の人に この地震を伝えようという話しに、頭の下がる思いがします。


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● COMMENT ●

まったく同感ですね。京都の西陣の職人さんの多くもそのように考えておられます。ですが「絶滅危惧種」になっている現状でも「家業の秘密」「おれの技」観が支配しているような業界もあります。
伝えてこそ、伝わってこそ「伝統」。その通りですね。そしてその都度革新されていくのだとも思います。門外漢ですが、そう思います。

Re: soujyu2さん!

共感いただき、誠にありがとうございます。
でもsoujyu2さん、門外漢どころか!この「伝える」ことをしてはるのがsoujyu2さんのブログですよね。
けっして作り手だけのことじゃないですよね!

またsoujyu2さんのブログでは、伝統工芸の職人さんとクラフト市などにアクセサリーやら自作のものを持ち寄る方々が、おんなじトーンというか同列に扱われている感じが好きなんです。
どんなこと、人同士の付き合いでもフランクさは大事ですよね。

まわりを排して突き詰めて行くことと、まわりに開いて行くことのバランス、踏襲すべき所と変えるべき所のバランス、なのでしょうけど、
言うはやすし行うは難し、今現在の自分、自分の周囲の課題です。

いつも、自分のうねうねした話にお付き合いくださいまして ありがとうございます。

こんにちは

良い技があり良かったですね

いつも羨ましく思っていましたよ

我が家の場合は機械加工でしたから

木工機械をどれくらい上手に使う事が出来るかですからね

腕があれば何処ででも生きて行けますから宜しいなあ~

Re: wakasaママさん、こんばんは

実際のところ、自分は腕があるから渡り歩けたというのとは ほど遠いもんでした。
紆余曲折。
もちろん、この先も何があるかは分かりませんし。。

ただこうしてこんな仕事を続けていられるのは、何かの縁か?運か?
好きなことを仕事としていられるのは ええことやなあと思っています。

一気に桜も満開ですね!
今週末は毎年恒例の根来寺に行く予定です。

そう!機械も使う人次第ですもんねえ。
いつも気にかけていただき ありがとうございますー

聞いて覚えよ

以前いた職場で上司に「仕事は人に聞いて覚えろ。」とよく言われました。しかし、それなりに実力を持っていなければ人に聞く言葉を持てなくて、そんなこんなで転職した、という経験が私にはあります。

伝えるって難しいですね。
あいや、コツとか聞かれれば教えますけどね。
その方法がその人にとって最良のモノかは本人次第かもですし。

でも伝えたいことはいっぱいあるよ。
わたしもいつまでもキギョウヒミツとか言ってるつもりは無いし(^^;
いつかは。
更にその先へと伝えてくれるであろうと思われる人が居たら、とか。
いやいや、沢山のひとに教えて広めるのが伝わるってことなのか、とか。
悩みます。

伝えなければ伝統は衰退します。
結髪修行でも「伝えていく」というのも仕事の一つなのだということをヒシと感じるこのごろです。

Re: ほんと、かめさん、その通りですねえ

聞くにも、見るにも力があってこそ、その人の力量に応じて見えてくるものが違いますからねえ。

自分に言わせれば、その上司さんは能力のない人じゃなかったか、と。
相手の状況を把握できていないのですし、後輩の指導ということから逃げていたってことですもんねえ。
少なくとも後輩思いじゃあない!

ま、なんにせよ、かめさんはいい選択をされたということですよねえ。

返信が遅くなりすみませんでした。
そちらにもコメント残したいと思いつつ、やり過ごしばかりで申し訳ありません!
コメントありがとうございます!

Re: ですねえ、髪結ひ辰乃さん

著名な宮大工だった西岡常一さんの言葉の中に、いい物を残しておけば、後世の人がそれを見て(つまりは解体修理などで)その技を理解し会得できる、という意味のことがあります。
直接伝えるのでなくとも分かる者には分かる、と。
何よりいい仕事をしろ、と。

だから、その作品を見てもらうということがまず、伝えるということの一つだろうと思うものです。

辰乃さんの前にもそういう人が現れる、そんな出会いがある、そんなイメージを勝手に描いてます^^
「私もこんなお人形さんを作ってみたい!」
そのものを愛し、作りたいと思う人にしかその技は学べないですもんね。

一応書いておくんですけど、自分は伝えることではエコヒイキなのです。
伝える甲斐無しと思えば一切アプローチはしません。
そしてそう、伝えたことも、その人ごとに取捨選択されるもんですしねえ・・

なんかもっとイロイロ言いたい感じがするんですけど・・・会って話さないとダメかな?^^

返信遅くなりすみません!なのですが、こんなやり取りもまた楽しですよね!
ありがとうございまーす!


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Author:大阪の桐たんす職人
東京生まれ。でも関西弁が好きで、関西に来てしまいました。
桐たんす屋ばっかり3社目で、現在は岸和田の「初音の家具」にいます
伝統工芸士:学光です

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