大阪の桐たんす職人、喜んでハマる

2017-03

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砥石も研ぎます - 2014.09.23 Tue

ブログといっしょで、砥石にも更新が必要です。

砥石は刃物を削るものですが、その過程で、砥石そのものも削れ減ります。
出来るだけ均等に使うようにするものの、
あっという間に砥石には凸凹が出来てしまう。
砥石 面直し
砥石の端ではどうしたって力が弱まるので、中央部分が凹みやすい。

また、砥石を平らに使って行けたとしても、表面のギザギザは無くなって行きます。

面(つら)直しという作業が必要。
更新ですね。

最も簡単なのはダイヤモンド砥石という、ダイヤモンドのギザギザがついた砥石を使うやり方でしょうか。
ホームセンターでも、表裏で番手(荒さ)の違うものがあったりするので、これは便利です。
砥石 面直し 砥石 面直し

ただ問題があって、
ダイヤモンド砥石が直すべき砥石よりも小さい。

擦り合わす時に前後にストロークすると、
へこんだ部分にもダイヤモンド砥石が触れることになる。
動かし方によってはいつまでたっても凹みがなくならないわけです。
砥石 面直し

砥石の表面はギザギザにはなってるけど、平らじゃない状態になり兼ねない。

もう一つの問題点は、
ダイヤモンド砥石のギザギザも摩滅するということ。

こんな状態のダイヤモンド砥石を使うと、逆に、
砥石が平らにはなったけど、ギザギザが出来てない、ってことにもなったりします。

ただ、家庭使いなどでしょっちゅう修正する必要がない人には便利ですね。

    ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝

自分が今やっている方法は、基本とも言えるものですが、
金盤という平らなる鉄の板に、金剛砂(鉄の粉)をまいて擦るというものです。

砥石 面直し 砥石 面直し

金盤は砥石よりもいくらか大きく、金剛砂はその都度フレッシュなものを使えるので、研磨力がキープできる。

また、金剛砂にも粒の大きさの違うものが何種類かあって、砥石の荒さによって使い分けをします。
砥石 面直し

中ぐらいの砥石に使うこの白いものは鉄ではない、おそらく砥石の原料のようなものです。
「切れますな」ですな。
砥石 面直し 砥石 面直し

最も細かいものは片栗粉のようなサラサラの粉。
サラサラだけどザラザラ。
砥石 面直し 砥石 面直し

そして、金盤の上で擦る時は、端の部分を先に重点的に削ったりしつつ、
砥石 面直し 砥石 面直し

全体を擦り、簡単にですが定木で確認をしておきます。
砥石 面直し 砥石 面直し

また、右の写真は、「面直しした砥石で、より細かい番手の砥石の面直しをする」という手法。
形式としてはダイヤモンド砥石を使うのと同じですね。

    ∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝∝

砥石を修正する「面直し」という言い方は「悪くなったから直す」というニュアンスで、
どちらかといいうと面倒なもの捉えられがちです。(実際そうですが・・)

でも、むしろ、「木をきれいに削るために刃物を研ぐ」ように、
「いい刃物研ぎをするために、状態のいい砥石を仕立てる」と考えたい。

だから、一般的にこういう言い方はしないのですが、
「砥石を研ぐ」「砥石に刃を付ける」と自分の中で言い聞かせています。

そのほうが、より前を向いているなあ、と。
だから、ブログの更新は月いちで、ついに広告も出てしまいましたが、砥石は毎日更新してます。


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ひょぇ~~~木工好きにはたまらん垂涎ものの話題でありんす~♪
私もブログ更新せねば~(^^;
出直してきやす!

こんにちは。
道具のお手入れは奥深いです。
刃物も研ぐけど、その砥石もお手入れが必要なのですね!
「きれますな」ネーミングがwww真剣な中のお茶目さが良。

素人は、替刃で頑張ることにします。
どこに時間をかけるのか、素人の場合「そこ」ではないだろう、と・・・。

こんにちは

タンスさんお久しぶりです 良い製品を作るには、やはり工具のメンテナンスが
基本ですね 砥石は工具を再生する大事なものですね 使えば使うほど傷みも
ひどくなりますしね 今回初めて砥石のメンテナンスの過程を垣間見る事ができました
ありがとうございました。お仕事も頑張ってください

Re: 髪結ひ辰乃さん、こんばんは

んっ。
辰乃さんはお人形以外でも、木工もしはるんですね。。

とにかく書かにゃいかんてことで、本当なら前回の続き云々のリンクやら、写真に説明の文字なんかも入れたいところなんですが、シャシャっと書いてのアップになってしまいました。

専門的とすると、もう少し言い足りてない所もあったり・・
とにもかくにも綱渡りのブログ生活です^^

そちらには全然コメント残しもせず、になっていて申し訳ないよなあと感じつつ、それでも、よろしくお願いします~。

Re: CHACHAさん、こんばんは

そうですよねえ。奥深し!

そう!自分で研ぐとなると、余計に2ステップ踏まないといけないってことですからねえ。
「そこ」じゃない!
でもプロアマ関係なく「どこ」に力を注ぐのか?は大きなテーマですよねえ。

で、そう。自分なんかでもノコギリは自分で目立てをすることはなくて、替刃のものも使ってます。
最近のは替刃でも高性能のものがありますから。

ネーミングへのコメント、^^おおきにです~。
これで思い残すことはありません~ww

なんだったかなあ、最近これに似た話しを聞いたような・・。
あ、確か、テレビで刀の研ぎ師の話しをやっていて、
一生懸命に磨くとき、墨をする書家と同じで、無心になる、と。
11月に長唄「小鍛冶」という曲をやりますが、
「心を磨く鍛冶の道」という歌詞があって、
みんな同じだなあ、磨く時は無心になるんだなあ、と思いました。
かんなをかける時も同じですね。何だろう。やたら気持ちいいですよね。

砥石の面直し!久々に聞きました。道具を愛する心は職人にとってお客様を大切に思う心に通じると考えます。現在、天然砥石は高嶺の花ですね。昔、和食職人でした頃に包丁の相性に合った砥石を探すのに苦労した記憶があります。やはり本焼き(総鋼)の刃に適したのは日本刀用の天然砥石でした。

Re: yoreyoremanさん、 こんにちは

ほんとにすっかり間をあけてしまいました。
お久しぶりでございます。

最近思うのですが、良いものを作ろうとして行くと、どんどんと基本に向かって行くもんやなあ、と。
当たり前のことを当たり前にする難しさ、でしょうか。

やたら込み入った話にまでのお付き合い、ありがとうございます。
次のブログがまたいつになるか分からなくなってしまいますが、仕事に精出してきます!

季節の変わり目で風邪も流行ってるらしいので、yoreyoremanさんもお気をつけくださーい。

Re: takako.t.maruさん、こんばんは

そうなんですよね、心を磨くように焦らず、一つ一つ。
繰り返しの鎮静効果のようなもんですかねえ。

でも今の自分は未熟だからでしょうか、無心というわけには行かず、絶えずどうや?どうや?の連続です。

鉋削りの心地よさというのは、なんでしょう、根源的なもんのような気がしますねえ。

Re: 那須きり絵・アートショップ 執行役さん!はじめまして!

おっっしゃられる通りですよねえ。
道具を大切に出来ない人にいいものは作れない。
それはお使いになられるお客様を思う気持ちへ通じるものですよねえ。

自分が使っているような天然砥石はそれほど値のはるものではないのですが、砥石探しも含めて、いい刃を付けるための試行錯誤は避けては通れないものですね。

ディープな記事でしたが、執行役さんに懐かしさをお届けできたのでしたら、書いた甲斐もあったのかなあと思えます。
コメントありがとうございます!

こんばんは

面直しも結構面倒でしょ

でも職人さんは道具の良し悪しで仕事も

バチッと決まりますからね

うちも面直ししてもらおうかな

何年くらい前の美人さんがご希望ですか?

どうぞご随意になさってねv-411

Re: wakasaママさん!

これはこれは、v-407一本とられました!
いやいや・・さらりと笑わせるwakasaママさんのユーモア・・
いろんな面直しがあります^^;ねえ・・気づきませんでした・・

プロとしては面直しは面倒なんて言っていてはいられませんが、研いで減るのと面直しで減るのとどちらが多いか?っていうくらいですからねえ。
簡単ではないですねえ。

この2日間、wakasaママさんのコメントを思い返して、ひとりニヤニヤしていたんですが、返信が遅れてしまってすみません。
^o^コメントありがとうございまーす!

ボチボチボチと季節の変わり目ですねえ。


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Author:大阪の桐たんす職人
東京生まれ。でも関西弁が好きで、関西に来てしまいました。
桐たんす屋ばっかり3社目で、現在は岸和田の「初音の家具」にいます
伝統工芸士:学光です

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