大阪の桐たんす職人、喜んでハマる

2017-11

アクシデント! - 2017.10.22 Sun

4か月ぶりのブログ、ごぶさたしています!

さて、鉋を使っていると、アクシデントに見舞われることがあります。
まさかまさかの・・・
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し
ガラスのように、硬いけどもろい性質があるので、
刃物はパリンと割れてしまうことがあります。

どうするのか?
基本の作業でもあり、リカバリーの流れを。

これだけ欠けが大きいと、砥石を使って減らすのは大変なので、
グラインダーを使い、欠けた高さまで削り落とします。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し 鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し

時々水につけて、温度が上がり過ぎないように。
(「焼きが戻る」と言い、鋼の固さが弱まるのを避けるのためです。)

削り落とすと、別の困ったことが起きます。
俗に「裏がない」と言われる事態。

鉋うら側のへこみ(砥石に接しやすくするためのへこみです)の位置まで刃先が来てしまい、
砥石で研ごうにも研げません。

詳しくはやむにやまれて (鉋の裏空き) をご覧ください。

ここで「裏を押す」、
つまり玄能で叩いて刃先をたわめる作業をします。
レールの切れ端、重さのある、やや丸みのある所に刃をしっかり押し当てて、
押し出すように叩きます。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し 鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し
割れやすい刃先を避け、柔らかい地金の部分をねらいます。
割らないように慎重に。
刃が欠けると「ページの先頭に戻る」になりますから。

たわめられたら、裏刃を研ぐ。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し 鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し

自分の今のやり方は、金盤、金剛砂や使わずに、
初めから砥石にあてています。

右の写真では随分バランスが悪いですが、右端あたりを除いて裏が現れています。

さらに細かい番手の砥石に移り、表刃、裏刃を研ぐ。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し 鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し
これで刃が研ぎ終わり・・・・
なのですが、まだ終われません。

刃が短くなった分、台に入れてもきつく、
刃が出てこない。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し 鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し

油を刃にぬって差し、
光にかざしてどの部分がきついのか?を見ます。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し

「表馴染み」という刃が入る斜めの部分を、
初めは鑿、
最後は板にサンドペーパーを貼り、慎重に調節します。
鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し 鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し
こうして、刃が出てくるようになりました・・・・
 
でもまだ最後に、もう一つの作業が。
クサビ状にささる刃が、鉋台を押し下げ、台の平らさが失われています。
思うように削れません。

鉋 刃こぼれ 刃の欠け 裏押し
台直し鉋を使い調整をし、ようやく復活です。

鉋の台直しにつてはかゆい所に手が届く!【台直し鉋】で書いています。

鉋ひとつを使うのにもいくつかの工程がありますねえ。
こんなふうに、手仕事、木工の仕事はゆっくりと進むものですね。

このブログもゆっくりと進んでます。

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ビックリ

お久しぶりです タンスさんなかなか更新しないのでチョット
心配していましたよ 元気そうで良かったです 
鉋でも刃が折れる事があるんですか 少しかける位はありそうですが
こんなに破壊されると知りませんでした チョットビックリしました

Re: yoreyoremanさん!

お久しぶりです!
たいへんたいへんにごぶさたしております。
ブログの訪問にも伺っていないのでご心配おかけしました。
おかげさまで、仕事はぼちぼち注文をいただいておりまして忙しくしています。

刃は本当にデリケートで研ぐ過程でも傷つけることになったりしてなかなか難しいものだと感じています。
でまあ、時としてこんなふうにガリッといくことがあります。

じつはこれと同じ状態のものがもう一つあるんですが、、、^^;
こんなことも楽しみながら、、やっています。

台風も来て、またさらに。
このところは気象が不安定ですねえ。
お体にはご留意のほど!

とにかくやめずにはいようと粘っていますので、、次の回までまたしばし、おいとまいたします!
コメントありがとうございます!!!


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Author:大阪の桐たんす職人
東京生まれ。でも関西弁が好きで、関西に来てしまいました。
桐たんす屋ばっかり3社目で、現在は岸和田の「初音の家具」にいます
伝統工芸士:岩本学です

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