「伝える」って、スリリング - 2018.07.01 Sun
木を真っすぐにする手押しカンナ盤!
その「刃」の交換は
7年前のブログ。『桐たんすの下ごしらえ』にも書いていますが、
難しい。

3枚の刃を同じ高さにするんですが、
手順通りにやっても上手く揃わない。
さて?

さて?
一時間半かけて合わす。
けどダメで、やり直す。
知らないうちに、先輩職人さんに修正されてる、
なんてことも。
どうしたらいいの?
ちょっとバラツキがあっても、ある程度の完成度で使うしかありません。
だいたい、2ヶ月に一度くらいの交換のペースですかねえ、
その中でちょっとずつ試行錯誤してきたわけです。
どういう仕組みで?、どんな状態になっているのか?
機械を詳しく見ることが必要になります。
これは大事。
勘に頼らず、数値化しようと、
ハンドルに勝手に目盛りをつけたりします。

3枚の刃、その右左の、高さを微調整するための厚みも作ります。

また、ここが一番の肝でしょうか、
高さを測定するスケールを作りました。


トータルでどのくらいの時間をかけてきたのかなあ?
全部1人で、やってました。
見て、考えて、試して、上手く行かなくて、
誰かに相談するわけでなく。
でも、ようやくこの前「手の内に入った」と感じ、
この技を同僚に伝えることにしたんです。
技を自分だけのものにしない。
そこにも試みがあるんですよねえ。
伝えてみると「そうか!」と思う。
一気に開けて、見えてくるものがある。
伝えることで、自分の技はより確かなものになり、
相手がその技を実践することで、技の正しさが示される。
それだけでなく、
「他の仕事もこうやればいいんだ!」と。
「ここには仕事の本質があったのでは!」と思う。
職人の仕事の独立性、共有性、その微妙なバランスには
スリリングなところがあるのかもなあと思うんです。
約8か月ぶりのブログで、失礼します!

その「刃」の交換は
7年前のブログ。『桐たんすの下ごしらえ』にも書いていますが、
難しい。

3枚の刃を同じ高さにするんですが、
手順通りにやっても上手く揃わない。
さて?

さて?
一時間半かけて合わす。
けどダメで、やり直す。
知らないうちに、先輩職人さんに修正されてる、
なんてことも。
どうしたらいいの?
ちょっとバラツキがあっても、ある程度の完成度で使うしかありません。
だいたい、2ヶ月に一度くらいの交換のペースですかねえ、
その中でちょっとずつ試行錯誤してきたわけです。
どういう仕組みで?、どんな状態になっているのか?
機械を詳しく見ることが必要になります。
これは大事。
勘に頼らず、数値化しようと、
ハンドルに勝手に目盛りをつけたりします。

3枚の刃、その右左の、高さを微調整するための厚みも作ります。

また、ここが一番の肝でしょうか、
高さを測定するスケールを作りました。


トータルでどのくらいの時間をかけてきたのかなあ?
全部1人で、やってました。
見て、考えて、試して、上手く行かなくて、
誰かに相談するわけでなく。
でも、ようやくこの前「手の内に入った」と感じ、
この技を同僚に伝えることにしたんです。
技を自分だけのものにしない。
そこにも試みがあるんですよねえ。
伝えてみると「そうか!」と思う。
一気に開けて、見えてくるものがある。
伝えることで、自分の技はより確かなものになり、
相手がその技を実践することで、技の正しさが示される。
それだけでなく、
「他の仕事もこうやればいいんだ!」と。
「ここには仕事の本質があったのでは!」と思う。
職人の仕事の独立性、共有性、その微妙なバランスには
スリリングなところがあるのかもなあと思うんです。
約8か月ぶりのブログで、失礼します!


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● COMMENT ●
根気がいりますよね
Re: yoreyoremanさん
yoreyoremanさん、返信遅くなり申し訳ありません。
そんなんですよねえ、マニュアルが役に立たないように、人から教わったことも役に立たない、
そう言ってもよいのかもしれません。
で、そう!力量の違いというのは今現在の大きなテーマでもあります。
特に手仕事ですからねえ。
自分の中のベストを目指す、という結論なのかも知れませんが、
なかなか思うようには伝わりません。
この四月に入ったばかりの社員さんも辞めてしまいましたし、
6年勤めていた社員さんも辞めることを決めたそうです。
教える、伝えるそして続ける、この頃はそんなことを考えながら仕事をしています。
コメントありがとうございます!
そんなんですよねえ、マニュアルが役に立たないように、人から教わったことも役に立たない、
そう言ってもよいのかもしれません。
で、そう!力量の違いというのは今現在の大きなテーマでもあります。
特に手仕事ですからねえ。
自分の中のベストを目指す、という結論なのかも知れませんが、
なかなか思うようには伝わりません。
この四月に入ったばかりの社員さんも辞めてしまいましたし、
6年勤めていた社員さんも辞めることを決めたそうです。
教える、伝えるそして続ける、この頃はそんなことを考えながら仕事をしています。
コメントありがとうございます!
こんにちは
手押し刃は三枚あるから難しいのね
刃を揃えるガイドがあるのでそれに合わせたら
案外楽に調整できると思いますね
我が家には昔からの桐たんす
あちこち越すたびに処分できず
持ち歩いてるのありますが
加工の練習用に要りませんか?
お尋ね致します。
手押し刃は三枚あるから難しいのね
刃を揃えるガイドがあるのでそれに合わせたら
案外楽に調整できると思いますね
我が家には昔からの桐たんす
あちこち越すたびに処分できず
持ち歩いてるのありますが
加工の練習用に要りませんか?
お尋ね致します。
Re: wakasaママさん、遅くなりすみません
せっかくコメントいただいているのに、ほっぽりっぱなしで誠にすみません。
そうですよねえ。
3枚というのがミソで、極端なはなし刃は1枚でもいい。
ただ、削り痕は滑らかじゃなくなるだろうと。
2枚ならどうか?
4枚ならどうか?
そう考えると、3枚というのはきっと落とし所なのかなあ、と。
そう腹をくくって挑戦しないといけないのでしようねえ。
そうこうしてるうちに、同僚が2回目の交換をしてくれました。いい具合でした。
なので、もう自分の手を離れたものと思ってます。
興味深いご提案、なのですが、考えてみると、この仕事は練習というのはないもんですね。
新人として入っても難易度の低い本番をする。
お心使いだけ、ありがたくありがたく、いただきたいと思います。
コメントもありがとうございます。
台風の被害などは問題ありませんでしたか?
そろそろ秋の気配もチラリとしてきていますが、体調などくずしませんように。
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マニュアルはあくまでも基準ですからね 結局自分で操作して覚え試行錯誤
しながら自分のものにするほかないですね それを人に教えるとなると
その倍ぐらい大変です 人により力量も違いますからね 数値化にするのが
一番いいですよね NC工作機のような物ならいいんですが コスト面に
難がありますがね一番それが安定しているかもしれません